ここで、我が家の息子の性格や特性などについて説明しておきます。
繊細で敏感、共感力が高い
◆ 息子はとても繊細で、心身ともにあらゆる刺激に敏感です。ディズニーランドのアトラクションに乗った時には、その大音量に具合が悪くなっていたくらいです。また、食物アレルギーもあります。
◆ 人見知りや場所見知りが激しく、知らない場所に1人で行くなんて断固拒否。新しい環境に置かれると不安とストレスで体調を崩すことも多々ありました。
◆ 共感力が高いので、自分は関係なくても他のお友達がケンカをしていたり先生に怒られていたりするのを聞くだけで相当なダメージを受けてしまうようです。アニメで登場人物がモヤモヤと悩んでいるのを見るだけで気持ちが落ち込んでしまいます。
もうお察しの方もいるかと思いますが、そうです、HSC(Highly Sensitive Child)の特徴に当てはまりまくります。
発達の特性はある?
発達の特性については、まず医師からの正式な診断がついたことはありません。
ただ教育相談では、「こだわりが強い」とか「癇癪を起こすことがある」とか、そういうことを指摘されたことはあります(後述します)。それでも、これまで受診を勧められたことは一度もありませんでした。
なのであくまでも私が親として観察した範囲での予想でしかないのですが……いわゆる「ギフテッド」のような特性があります。良くも悪くも。
「良くも悪くも」の「悪くも」の方を重く見れば、「ギフテッド」と「発達障害」を併せ持つ「2E(Twice Exceptional)」と言えるかもしれません。
ギフテッドっぽい、息子のすごいところ
たとえば息子は3歳頃から本を読むのが好きでした。さまざまな図鑑を読み漁り、小1の頃には「空想科学読本」のような文字だらけの本を愛読。今でも新しい本が届けば1〜2時間は集中して読んでいられます。
また、「空想科学読本」には物理や化学・生物などの話題が出てきますが、そういうものを(完璧にではないものの)理解して、かなり覚えているのです。その記憶力には親である私たちもたじろぐほど。
そんな感じなので、新年度に学校から新しい教科書が配られると、息子は帰宅してすぐにそれらを読み漁ります。そして理解してしまいます。
つまり息子にとって小学校の授業(特に低学年〜中学年の国算理社)とは、
自分が教科書を読んで数時間程度で理解したことを、数ヶ月から一年かけて学ぶこと
なのです。
だからとにかく退屈で仕方ない、という様子でした。
ギフテッドっぽい、息子の困り感
一方で、いわゆる「ギフテッド」の子供には多くの「困り感」があることも指摘されています。
その中でもうちの息子に見られるのは、
- 完璧主義
- 失敗への強い嫌悪・不安
- 過剰なまでの羞恥心
- 厳しすぎる自己評価
- 機械的な作業の繰り返しに対する強い拒絶
- 自分と同じレベルで話せる人がいないことで生まれる孤独感
- 精神年齢や肉体年齢が知能の高さに追いつかないことからくるアンバランス感
このあたりでしょうか。
特に「完璧主義」の要素は結構強かったですね。
今はだいぶ落ち着いた……というか我慢ができるようになってきましたが、低学年のときは本当にミスとも言えないような些細なミスで取り乱したり、周囲から見たら何が悪いのか全く分からないけど本人は「うまくいかなかった」と感じているらしいことでパニックになったりしていました。
世界の解像度が高すぎて、細かーーーーーい部分の違和感を見過ごせないというか……。
そこで周囲が「それくらいは大丈夫だよ」「気にしなくても良いよ」と優しく声をかけても、「そっか〜」とならないのが完璧主義の難しいところ。
他の人が気にしないかどうかは関係ない!僕には大丈夫じゃないし、ものすごく気になるんだ!!勝手に大丈夫だなんて決めつけないで!!
という感じで、神経が逆撫でされてしまうのです。
しかしそういう気持ちを息子本人が言葉でうまく表現することができない。
周りは良かれと思って「大丈夫だよ」「気にすることないよ」と繰り返してしまう。
息子はそれらに余計にイライラして癇癪を起こす……そんなことが度々ありました。
(念のため繰り返しますが、今はだいぶ落ち着いています。失敗することにも多少の耐性がついてきました。)
教育相談では……
上記のような感じなので、息子が低学年のときの学校の教育相談では癇癪などの言動を指摘されていました。
また、これは先生からハッキリと言われたわけではありませんが、ニュアンスとしては、
知的には他の子と比べてかなり進んでいるが、情緒的には他の子よりも幼いかも
という評価のようです。つまり凸凹が大きいと。
ただ他害はしないし、さほど授業の妨害にならなかった(少しのあいだ別室に行けば落ち着く)らしく、担任の先生からは「もう少し様子を見てみますね」というお言葉をいただいていました。
そしてその数ヶ月後には「だいぶ落ち着いてきましたよ」「これなら大丈夫そうです」とのコメントをいただいて、なんとか持ちこたえて……という感じでしたね。
うちの息子の特性や困り感、なんとなくでも伝われば幸いです。
