完全に不登校になる前も、息子が「学校に行きたくない」と言い出すことは時々ありました。

ただそれらは一時的で、数日後には普通に登校できるようになっていたんです。

しかし完全不登校になる前は全く様子が異なりました。

例えば……。

1. 不眠の傾向

学校がある日の前夜は、

「明日も学校かあ……」
「明日も不安だよ……」
「学校は安全じゃないよ……」

と言って、まず布団に入りたがらない。やっと布団に入っても、全く寝つけない。

「目を閉じるとイヤなことを思い出すから」

と言って目を閉じたがらないし、

「暗いと怖いから」

と言って部屋を明るくしたがる。

ようやく寝落ちしても(部屋は暗くします)、眠りが浅いのか深夜に目を覚ますことが頻繁にありました。そしてまた寝つけない。

そうすると当然朝には起きられません。起きたくないし、学校に行きたくないし……という悪循環。

そんなことが繰り返し起きるようになりました。

2. ゲームへの依存傾向

我が家はみんなゲームが好きです。息子にもルールや時間制限をしっかり守ってゲームをさせていました。

不登校になる前もそのルールは守れていましたが、本人の口から出てくる言葉がなんだか危うくなったんです。

「ゲームしてないと不安になる」
「ゲームをしている時はイヤなことを思い出さないから……」

まるで、イヤなことを忘れるためにお酒に頼る大人のような状態。あ、これマズイな、と思いました。

3. 自尊心が低すぎる状態

誰かとトラブルになった時、自分に非があるのならば素直に謝るのは大事ですよね。逆に理不尽な言いがかりを受けたのであれば、自分の意見を主張するのも大事だと思います。

しかし当時の息子は、

「どうせ僕がぜんぶ悪いんだよ……」
「僕は失敗してばかりだから……」
「また僕が悪いんだよね……ごめん……ごめんね……」

というようなことをポツリ、ポツリと口にするようになっていました。

全体的に鬱っぽく、不眠、依存、そして低すぎる自尊心。もう見ていられません。

ほんの1ヶ月半前までは、こんなことはなかったのに。
この短期間でここまで追い詰められるなんて……。

これ以上、息子を学校に通わせ続ける選択肢は私にはありませんでした。